福島県沖の試験的な漁

       福島県沖の試験的な漁は、安全性と消費者の信頼を確保するため、海域と、対象とする魚介類を限定して実施されています。

  福島県沖では、原発事故が発生した直後、海流が南に向かって流れていたため、事故後しばらくは福島第一原発の南側にあたるいわき市沖の海域の方が北側よりも魚介類の放射性物質濃度が高い傾向が見られました。

  このため試験的な漁は、去年6月値が最も低かった北部の沖合の海域で始まりました。

  その後、福島県などが定期的に続けている魚介類の検査で多くの魚介類の放射性物質の値は下がる傾向が続いていることから漁を行う海域は順次拡大され、ことし3月には北部の沿岸で小型船による漁も始まりました。

  そして、今回、南部のいわき市沖にも海域が拡大され、いわき市の2つの漁協が初めて試験的な漁を行えるようになりました。

  対象の魚介類は、放射性物質がたまりにくいとされ実際の検査でも値がほとんど検出されていないタコやツブ貝など当初の3種類から始まり、その後、徐々に増えて現在は比較的沖合の底引き網漁船でとる16種類と北部の沿岸でとるシラス・コウナゴの合わせて18種類になりました。

伊豆大島台風26号被災状況マップ

        インターネットに掲載されたのは、「伊豆大島台風26号被災状況マップ」です。現地の道路や、水道などのライフラインの復旧情報や、町内の避難所の場所、それに公共施設の情報など、今後の復旧に向けて地元で必要な情報を地図上に表示しています。

  サイトを作ったのは、伊豆大島でことし1月に開かれたITのハッカソンイベントをきっかけに知り合ったシステムエンジニアや地図製作者などのグループです。掲載されている情報は、行政機関や一般から寄せられたもので、主催者の男性は「分散してしまいがちな被災地の情報をできるだけ集約して地図に示すことで、地元の人たちの情報の把握に役立ててほしい」と話しています。

千葉県成田市で裏山の土砂が崩れて住宅が倒壊し

  16日朝、千葉県成田市で裏山の土砂が崩れて住宅が倒壊し、この家に住む56歳の男性と連絡が取れなくなっているということで、警察が捜索を続けています。

  16日午前6時ごろ、千葉県成田市成毛の佐久間忠さん(56)から「家の裏山が崩れてきた」と警察に通報がありました。

  警察が現場に着くと佐久間さんの自宅の裏山が大きく崩れて家に土砂が流れ込んでいて、佐久間さんと連絡がとれなくなっているということです。

  警察によりますと、この家には佐久間さんと、妻の浩子さん(52)の2人が住んでいるということですが、土砂崩れが起きたとき、浩子さんは外出中で無事でした。

  警察は、通報があったあとさらに裏山が崩れたとみて、捜索を続けています。

 経営厳しい「有床診療所」

 

 今回火事が起きた医院は、規模の小さい入院施設がある「有床診療所」と呼ばれる医療機関です。

  有床診療所は経営が厳しいところが多く、厚生労働省によりますと、この20年余りで全国で6割も減っています。

  経営する医師の中からは費用のかかる防火対策をする余裕がないという声が上がっています。

  福岡市中央区にあるベッド数が19床の整形外科も有床診療所にあたるため、患者が入院した際に受け取れる1日当たりの診療報酬は、看護態勢の整った病院に比べ半分程度になっています。

  さらに入院が30日を超えると診療報酬は60%にまで減ってしまいますが、80代の患者が多く、治療後もリハビリや安静が必要で、自宅に戻れなかったり介護施設が満員で入れなかったりするということです。

  このため入院期間は平均で2か月になり、なかには1年以上、入院している人もいるということです。

  入院が長期になるほど採算は合わず、こうした状況で、当直の人数を増やしたりスプリンクラーを備えたりする費用のかかる防火対策は難しいと言います。

菅官房長官は神戸市で街頭演説し

  菅官房長官は神戸市で街頭演説し、アベノミクスの成果を強調したうえで、15日召集される臨時国会では、「産業競争力強化法案」などを早期に成立させ、経済の再生を確かなものにしたいという考えを示しました。

  この中で、菅官房長官は「4月から6月までのGDP=国内総生産の改定値は、プラス3.8%になった。円安に為替は振れているほか、株価も上昇している。法人税も設備投資減税をはじめ、引き下げに向けて議論が始まっている。6重苦と言われた日本経済の再生に向けて、大きく物事が動き始めた」と述べ、アベノミクスの成果を強調しました。

  そのうえで、菅官房長官は、15日召集される臨時国会について、「日本の経済の再生を確かなものにするため、経済成長を実現する国会という位置づけで臨みたい」と述べ、経済の成長戦略を実現するための「産業競争力強化法案」などを早期に成立させ、経済の再生を確かなものにしたいという考えを示しました。

同じ車線で前を走る車の

  「トヨタ自動車」は、事故防止に役立つ自動運転技術の一環として、高速道路でアクセルやブレーキを自動で動かして前の車との車間距離を一定に保ったり、カーブも自動で曲がったりできる技術を新たに開発し、2010年代半ばの商品化を目指すことになりました。

  トヨタ自動車は、高速道路上で車のアクセルやブレーキ、それにハンドルの操作を自動で行う「自動運転技術」の開発を進めていて、首都高速道路での実験の様子を公開しました。

  このうち複数の車が通信を使って情報を共有する技術では、同じ車線で前を走る車の、アクセルやブレーキを踏むタイミングや踏み込む強さなどの情報が後ろの車に伝えられて同じように走るよう制御することが出来ます。

  これによって複数の車が自動的に一定の車間距離を保って走ることが可能になるということで、追突事故の防止や、渋滞の緩和につながるとしています。

  また、高精度のカメラと最新のハンドル制御によって、高速道路のカーブを車線に沿って曲がる技術も開発され、車線からはみ出す事故を減らすことができるとしています。

  道路交通法ではハンドルやブレーキの確実な操作をドライバーに義務付けていますが、トヨタは、こうした技術によってドライバーを支援すれば安全性の向上に役立つとしていて、2010年代半ばにこうした技術を導入した車の商品化を目指すことにしています。

  トヨタ自動車の吉田守孝常務は「自動運転の第一の目的は安全性を高めることだが、便利さや渋滞の緩和にもつながる非常に有効な技術であり、積極的に商品化を進めたい」と話しています。

福岡市の整形外科医院で消火活動に当たった博多消防署警備課調査係

  福岡市の整形外科医院で消火活動に当たった博多消防署警備課調査係の砥綿茂利係長は、「現場に到着したら窓から火炎が噴き出していた。出火場所や建物の中の状況については今確認を進めている」と話していました。

  また、すぐそばのマンションに住んでいる43歳の女性は、「自宅の玄関の前までものすごい煙が来て、『助けて』という声やバリバリという音がしました。煙が収まってやっと医院から火が出たことが分かりました。先週も通院したばかりで地元の人がよく通う医院なのでとても心配です」と話していました。