国内で唯一運転している福井県にある大飯原子力発電所の2基

  国内で唯一運転している福井県にある大飯原子力発電所の2基のうち3号機は、定期検査に入り3日午前1時すぎに原子炉を停止しました。

  4号機も今月15日に定期検査に入る予定で、国内の原発は、およそ1年2か月ぶりに運転がすべて止まることになります。

  大飯原発の3号機について、関西電力は、2日午後5時前から出力を下げる作業を始め、午後11時には発電を停止し定期検査に入りました。

  そして3日午前1時すぎに原子炉を停止しました。

  大飯原発3号機では、2日午後6時すぎから原子炉の出力を下げる作業中に出力が不均一になったことを示す警報が6回鳴りましたが、その後出力を下げ続けたところ、午後7時半すぎには警報が鳴る状態から回復したということです。

  このトラブルで、放射性物質の漏えいや作業の遅れはないということで、関西電力が原因を調べています。

  関西電力は、残る4号機についても、今月15日に定期検査に入る予定で、国内の原発はおよそ1年2か月ぶりに運転がすべて止まることになります。

  一方で、2日開かれた原子力規制委員会の専門家会議では、「大飯原発の断層は活断層ではない」という見解で一致しました。

  関西電力は、大飯原発の2基について、停止後の運転再開を目指し安全審査の申請をしていて、規制委員会は、今後、「活断層ではない」と判断した場合、安全審査に入ることになります。