先月31日のニューヨーク株式市場で公募価格の38ドル

  去年の上場直後から値下がり傾向が続いていた世界最大の交流サイト、フェイスブックの株価が、先月31日のニューヨーク株式市場で公募価格の38ドルを1年2か月ぶりに上回り、業績への期待を背景にした株価の上昇が今後も続くか注目されます。

  フェイスブックは、去年5月に株式の公募価格を1株38ドルとして上場し、これをもとにIT企業としては過去最大の資金を調達しました。

  株価は上場初日に公募価格を上回りましたが、その後は成長性への懸念を背景に値下がり傾向が続き、去年9月には公募価格の半分以下の17ドル台まで落ち込みました。しかし、先週発表されたことし4月から6月までの四半期決算で業績を伸ばしたことで、課題となっていた携帯端末向けの広告事業が軌道に乗ったという見方が強まったことから、株価は急上昇を続けていました。

  そして31日のナスダック市場で、フェイスブックの株価は、一時、1年2か月ぶりに公募価格の38ドルを上回り、業績への期待を背景にした株価の上昇が今後も続くかどうか注目されます。