香港で大規模な食品の展示会が開かれ

  香港で大規模な食品の展示会が開かれ、安倍政権が農水産物などの輸出拡大を国の成長戦略の1つに位置づけるなか、日本からはこれまでで最も多くの企業や農業団体が参加しています。

  香港では、毎年およそ40万人が訪れるアジア最大規模の食品展示会「フード・エキスポ」が15日から始まりました。

  安倍政権が農水産物や食品の輸出拡大を国の成長戦略の柱として位置づけていることを反映して、日本からはこれまでで最も多い231の企業や農業団体などが出展しています。

  このうち、JAグループのコーナーでは、山梨県産の桃や北海道産のメロンなどが紹介され、訪れたバイヤーたちが試食をしながら担当者に資料を求めていました。

  香港は、日本の農水産物や食品の輸出の20%余りを占める最大の輸出先で、質の高い生鮮食品や加工食品が市民に受け入れられています。

  その一方で、東日本大震災のあと、福島県など5つの県の食品に対する輸入規制は続いていて、農林水産省は、香港の当局に対して規制を早く解除するよう働きかけを続けています。

  出展した企業などを取りまとめている農林中央金庫の種田宏平常務理事は、「日本食が世界でブームになっているのは大きなチャンスだ。日本全体で日本の食を輸出していくことが課題だ」と話していました。