東海道線の東京駅や品川駅などの始発駅

  JR東日本は電車内の冷房の効果などを保つため、東海道線の東京駅や品川駅などの始発駅で、出発前の電車のドアの開け閉めを乗客がボタンを押してみずから行う方式を導入しました。

  JR東日本によりますと東京駅では、始発駅となっている東海道線で電車がホームに入ってから出発するまでのおよそ10分間、ドアが開いたままになっていて、乗客から熱気が入り込み、冷房の効きが悪いなどという苦情が寄せられていました。

  このためJR東日本は、東海道線で始発駅となっている東京駅と品川駅、それに熱海駅と小田原駅、さらに静岡県内を走る伊東線の伊東駅の5つの駅で、出発前の電車のドアの開け閉めを乗客がドアの脇についているボタンを押してみずから行う方式を19日から導入しました。

  乗客がドアの開け閉めを行うのは、東京駅と品川駅では始発から午後3時まで、ほかの3つの駅では終日となります。

  ボタンがついていない一部の車両では自動のままだということです。

  また夏や冬以外に空調を使用することもあることから、1年を通してこの方式は行うということです。

  東京駅などでは大勢の利用客で混雑しますが、JR東日本では乗客がドアを開け閉めする時間帯は、比較的混雑が少なく利用客に大きな影響はないとみています。

  JR東日本ではすでに上野駅の一部の電車で乗客がドアを開け閉めする方式が導入されていて、乗客の反応をみた上で、ほかの駅にも拡大させるかどうか検討したいとしています。