先月から今月にかけて各地で猛暑日

  この夏、熱中症で病院に運ばれた人は全国で合わせて4万7000人余りに上り、去年の同じ時期より35%増えていることが総務省消防庁のまとめで分かりました。

  総務省消防庁によりますと、集計を始めた5月末から18日までの2か月半余りで熱中症で病院に運ばれた人は、全国で4万7418人に上りました。

  先月から今月にかけて各地で猛暑日になったことなどから、搬送された人の数は去年の同じ時期より35%増えています。

  搬送された人を都道府県別にみると▽東京都が3742人と最も多く、次いで▽愛知県が3322人、▽大阪府が3195人、などとなっています。

  年齢別では▽65歳以上の高齢者が2万2900人と全体の半数近くを占め、次いで▽18歳以上の成人が38%、▽18歳未満の少年や乳幼児、新生児が合わせて14%となっています。

  また、今月13日には千葉県御宿町で74歳の男性が軽乗用車の中でぐったりしているのが見つかりその後死亡が確認されるなど、これまでに熱中症の症状で少なくとも74人が死亡し、3週間以上の入院が必要な重症の人も1305人に上っています。

  総務省消防庁は室内にいても水分をこまめにとったうえで、室温が28度を超えないよう、エアコンや扇風機を使って熱中症の予防に努めてほしいと呼びかけています。