兵庫県尼崎市の殺人・死体遺棄事件

  兵庫県尼崎市の殺人・死体遺棄事件で、尼崎市内の住宅の床下から遺体で見つかった女性の母親が暴行を受けて死亡した疑いが強まったとして、捜査当局が来週にも、自殺した角田美代子元被告の親族3人を傷害致死の疑いで再逮捕する方針を固めたことが、捜査関係者への取材で分かりました。

  この事件は、去年10月に尼崎市内の住宅の床下から遺体で見つかった仲島茉莉子さん(当時26)の母親の皆吉初代さん(当時59)が5年前、意識不明の状態で病院に搬送され、その1年余りあとに死亡したものです。

  警察のその後の調べで、仲島さんを殺害した罪などで逮捕・起訴された李正則被告(39)ら、角田元被告の親族3人が、皆吉さんが病院に運ばれる直前に大阪市内の駐車場などで頭を強く揺さぶる暴行などを加えたことが死亡につながった疑いがあるということです。

  捜査当局は来週にも、3人を傷害致死の疑いで再逮捕する方針を固めました。

  また3人を含む親族7人が、その前の年に和歌山県内に身を隠していた皆吉さんを暴行を加える目的で尼崎市のマンションに連れ戻していた疑いもあるとして、再逮捕する方針を固めました。