性暴力救援センター全国連絡会

  性犯罪の被害に遭った女性や子どもへの支援を充実させようと、被害者の支援に取り組んでいる団体が集まって全国組織を発足させました。

  発足したのは、「性暴力救援センター全国連絡会」です。

  警察庁によりますと、ことしに入って先月までに女性が性犯罪に巻き込まれた被害は全国で5927件と、去年の同じ時期より295件増えていますが、実際は被害を打ち明けられずにいる人も多いとみられていて、実態をどう把握して支援につなげていくかが課題になっています。

  こうしたなか、これまでそれぞれで性犯罪の被害に遭った女性や子どもの心のケアなどに当たってきた全国19の団体が、支援を充実させて多くの被害者に相談に来てもらおうと、22日に東京都内で会合を開いて、連絡会を発足させました。

  連絡会では今後、情報交換をしながら、地域での支援団体の立ち上げや、相談員の育成などに取り組むほか、国や都道府県に補助金の支給など財政的な支援を要望していくということです。

  連絡会の事務局の加藤治子さんは、「単独で活動をしていたのではなかなか力にならないので、力をあわせて支援を充実させていきたい」と話しています。