東京・北区の川の護岸工事現場で見つかった不発弾
ことし7月、東京・北区の川の護岸工事現場で見つかった不発弾について、北区は、11月に周辺の住民およそ7000人を避難させるなどしたうえで、その場で起爆装置を取り外す作業を行うことになりました。
ことし7月、東京・北区を流れる新河岸川の護岸の改修工事現場で、第二次世界大戦中にアメリカ軍が投下したとみられる重さ1トンほどの不発弾が見つかり、北区が自衛隊などと処理方法を検討してきました。
その結果、11月17日の午前11時から現場で信管と呼ばれる起爆装置を取り外す作業を行うことになりました。
これに伴って北区では、半径およそ500メートルの範囲を警戒区域にして、作業の時間帯に住民およそ7000人を避難させることを決めました。
このエリアには、JRの京浜東北線、湘南新宿ライン、宇都宮線、高崎線が走っていて、JR東日本では警戒区域を中心に一部区間で運転を見合わせることにしています。
このほか、環状八号線の一部など周辺の道路でも交通規制が行われる予定です。
北区では25日から専用のコールセンターを設けて対応に当たるほか、警戒区域内の住民には事前に説明会を開くことにしています。
コールセンターの番号は0120-770-346です。
調べに対して少年は「交差点で左折して府道
京都府八幡市で24日、集団登校していた小学生の列に18歳の少年が運転する車が突っ込み、児童5人がけがをした事故で、車は住宅に突っ込んで止まったあとも車輪が回転を続けていたことが分かり、警察は少年が過剰にアクセルを踏み込み、車はかなりのスピードが出ていたとみて調べています。
この事故は24日の朝、京都府八幡市八幡双栗の府道で、集団登校で歩道を歩いていた小学生の列に乗用車が突っ込み、男女5人の児童がけがをしたもので、警察は車を運転していた八幡市の18歳の派遣社員の少年を自動車運転過失傷害の疑いで逮捕しました。
警察によりますと、調べに対して少年は「交差点で左折して府道に入ろうとした際にアクセルを踏みすぎてスリップしてガードレールに衝突した」と供述しているということです。
これまでの調べによりますと、車は縁石に乗り上げて車体が浮き上がり、空中を飛ぶようにして小学生の列に突っ込んだということで、警察がタイヤの跡を調べたところ、車はおよそ7メートルの距離を飛んでいたことが分かったということです。
また車が住宅の壁に突っ込んで止まった直後に、近くにいた警察官が駆けつけたところ、車輪は土煙を上げて回転を続けていたということです。
警察は少年が過剰にアクセルを踏み込み、車はかなりのスピードが出ていたとみて、当時の状況を調べています。
家族で彼岸の墓参りに来ていた5歳の男の子が列車にはねられ死亡
23日夕方、高知県四万十町で、家族で彼岸の墓参りに来ていた5歳の男の子が列車にはねられ死亡しました。
23日午後5時すぎ、高知県四万十町昭和で、JR予土線の線路にいた幼い男の子が普通列車にはねられました。
列車にはねられたのは、高知市神田の澤田暁さんの長男で5歳の叶汰くんで、病院に運ばれましたが、全身を強く打っていて、まもなく死亡しました。
列車には、乗客と運転士合わせて9人が乗っていましたが、けがはありませんでした。
警察によりますと、叶汰くんは、家族と現場近くの墓地に彼岸の墓参りに来ていたということです。
現場の線路脇には柵が設置してありましたが、柵と柵との間には数10センチの隙間があいていました。
警察に対し列車の運転士は、現場のおよそ70メートル手前で男の子を発見し急ブレーキをかけたが、間に合わなかったと話しているということで、警察は、男の子が柵と柵の間の隙間から誤って中に入ったとみて、当時の状況を調べています。
性暴力救援センター全国連絡会
性犯罪の被害に遭った女性や子どもへの支援を充実させようと、被害者の支援に取り組んでいる団体が集まって全国組織を発足させました。
発足したのは、「性暴力救援センター全国連絡会」です。
警察庁によりますと、ことしに入って先月までに女性が性犯罪に巻き込まれた被害は全国で5927件と、去年の同じ時期より295件増えていますが、実際は被害を打ち明けられずにいる人も多いとみられていて、実態をどう把握して支援につなげていくかが課題になっています。
こうしたなか、これまでそれぞれで性犯罪の被害に遭った女性や子どもの心のケアなどに当たってきた全国19の団体が、支援を充実させて多くの被害者に相談に来てもらおうと、22日に東京都内で会合を開いて、連絡会を発足させました。
連絡会では今後、情報交換をしながら、地域での支援団体の立ち上げや、相談員の育成などに取り組むほか、国や都道府県に補助金の支給など財政的な支援を要望していくということです。
連絡会の事務局の加藤治子さんは、「単独で活動をしていたのではなかなか力にならないので、力をあわせて支援を充実させていきたい」と話しています。
高齢者への虐待を実際に目撃
高齢者の介護計画などを作るケアマネージャーの40%以上が、高齢者への虐待を実際に目撃したり、虐待を受けたことに気付いたりしているという調査結果を愛媛大学などの研究チームがまとめました。
この調査は、ことし2月、愛媛大学医学部などの研究チームが行い、愛媛県内で活動している412人のケアマネージャーが回答しました。
それによりますと、「高齢者への虐待を実際に目撃したり、虐待に気付いたりした」と答えたのは181人で、全体の44%に上りました。
虐待の多くは介護に当たる家族や親族が行っていて、「タバコの火を押しつけたり、暴力を振るっていた」、「エアコンをつけさせず、脱水症状にしていた」などの報告がありました。
こうしたケースに対して、「自治体に相談して、高齢者を施設に入所させた」などの対応があった一方で、「虐待を指摘したあと、介護している家族につきまとわれるなど嫌がらせを受けた」、「行政に相談したが、十分に対応してもらえず、悩んでいる」などの声も寄せられました。
ケアマネージャーで、今回、調査に当たった愛媛大学附属病院の石川朋子さんは、「ケアマネージャーが高齢者虐待への対応に追われている実態が分かった。ケアマネージャーから行政や警察につなげていく態勢作りがもっと必要だ」と話しています。
この調査結果は、21日に愛媛県で開かれる日本高齢者虐待防止学会で報告されます。
兵庫県尼崎市の殺人・死体遺棄事件
兵庫県尼崎市の殺人・死体遺棄事件で、尼崎市内の住宅の床下から遺体で見つかった女性の母親が暴行を受けて死亡した疑いが強まったとして、捜査当局が来週にも、自殺した角田美代子元被告の親族3人を傷害致死の疑いで再逮捕する方針を固めたことが、捜査関係者への取材で分かりました。
この事件は、去年10月に尼崎市内の住宅の床下から遺体で見つかった仲島茉莉子さん(当時26)の母親の皆吉初代さん(当時59)が5年前、意識不明の状態で病院に搬送され、その1年余りあとに死亡したものです。
警察のその後の調べで、仲島さんを殺害した罪などで逮捕・起訴された李正則被告(39)ら、角田元被告の親族3人が、皆吉さんが病院に運ばれる直前に大阪市内の駐車場などで頭を強く揺さぶる暴行などを加えたことが死亡につながった疑いがあるということです。
捜査当局は来週にも、3人を傷害致死の疑いで再逮捕する方針を固めました。
また3人を含む親族7人が、その前の年に和歌山県内に身を隠していた皆吉さんを暴行を加える目的で尼崎市のマンションに連れ戻していた疑いもあるとして、再逮捕する方針を固めました。
シリアの政府軍のヘリコプターが隣国トルコの領空を侵犯し
シリアの政府軍のヘリコプターが隣国トルコの領空を侵犯したとしてトルコ軍によって撃墜され、反政府勢力を支援するトルコとシリアのアサド政権との間で緊張が一段と高まっています。
トルコ政府の発表によりますと、16日午後2時すぎ、シリア軍のヘリコプターが国境を超え、トルコ側の領空に2キロほど侵入してきたということです。
これに対し、トルコ軍は繰り返し警告を発しましたが、ヘリコプターが領空侵犯を続けたため、近くの基地から戦闘機を発進させてミサイルで攻撃し、ヘリコプターはシリア領に墜落したということです。
トルコとシリアの国境地帯では、去年6月にトルコ軍の戦闘機がシリア政府軍によって撃墜されたほか、内戦の激化に伴ってシリア側からたびたび砲弾や銃弾がトルコ側に着弾し、これに対してトルコ軍が報復攻撃をするという状態が続いています。
トルコのエルドアン政権は、シリアの反政府勢力を支援してアサド政権との対決姿勢を強めるとともに、国境地帯での軍備の増強を進めており、トルコとシリアの間の緊張が一段と高まっています。