8日夕方、東京・三鷹市の住宅街で18歳の女子高校生が刃物で刺されて殺害

  8日夕方、東京・三鷹市の住宅街で18歳の女子高校生が刃物で刺されて殺害され、知り合いの21歳の男が逮捕された事件で、女子高校生は8日の午前中に両親と一緒に警察署を訪れ、「男に待ち伏せされている」などとストーカー被害の相談をしていたことが分かり、警視庁は、2人の間にトラブルがあったものとみて詳しいいきさつを調べています。

  この事件は8日夕方、東京・三鷹市井の頭の住宅街で近くに住む私立高校3年の鈴木沙彩さん(18)が自宅の敷地内で首などを刃物で刺されて死亡したもので、知り合いで住所不詳の、池永・チャールス・トーマス容疑者(21)が殺人未遂の疑いで逮捕されました。

  警視庁によりますと、池永容疑者は調べに対し、「ナイフで刺した。間違いありません」と容疑を認めているということです。

  警視庁のその後の調べで、鈴木さんは8日午前9時ごろに両親と一緒に地元の三鷹警察署を訪れ、「池永容疑者に待ち伏せをされている」などとストーカー被害を訴えていたことが分かりました。

  対応した警察官は、警告をするためその場で池永容疑者の携帯電話に3回電話をしましたが、いずれも出なかったということです。

  鈴木さんと池永容疑者は以前、交際していたということで、警視庁は2人の間に何らかのトラブルがあったものとみて、容疑を殺人に切り替えて犯行の詳しいいきさつや動機を捜査しています。

東北自動車道の上り線も事故のため群馬県の館林

  日本道路交通情報センターによりますと、東名高速道路の上り線は、事故のため神奈川県の大井松田インターチェンジと厚木インターチェンジの間が通行止めになっています。

  また、東北自動車道の上り線も事故のため群馬県の館林インターチェンジと埼玉県の羽生インターチェンジの間が通行止めになっています。

男性は会社の部下と待ち合わせていた現場近

  5日夕方、千葉県市原市で、建築業の社長の男性が車から降りたところ、突然、スプレーのようなものを吹き付けられて現金およそ1100万円が入ったバッグを奪われたという通報があり、警察は強盗傷害事件として捜査しています。

  警察によりますと、5日午後6時半すぎ、千葉県市原市惣社の路上で、建築業の社長をしている市原市に住む34歳の男性が車から降りたところ突然、スプレーのようなものを顔に吹き付けられ、現金およそ1100万円が入ったセカンドバッグを奪われたという通報がありました。

  男性は目に軽いけがをしたということです。

  警察の調べによりますと、当時、男性は会社の部下と待ち合わせていた現場近くの飲食店に入ろうと、自分で運転していた車から降りてドアを閉めた直後に何者かに襲われたということです。

  現場は街灯のない暗い路地裏で、男性は襲われたあと、飲食店に逃げ込んだため、犯人が1人だったのかや、その特徴などは見ていないということです。

  奪われた現金は従業員の給与など会社の資金だったということで、警察は強盗傷害事件として捜査しています。

千葉県成田市で空き家から火が出

  29日夕方、千葉県成田市で空き家から火が出て、住宅など合わせて3棟が全半焼する火事があり、焼け跡から1人が遺体で見つかりました。

  警察は、死亡したのはこの空き家に住み着いていた路上生活者の男性と見て身元の確認を進めています。

  29日午後6時すぎ、千葉県成田市猿山で空き家から火が出ていると、近くを車で通りかかった男性から消防に通報がありました。

  消防車およそ10台が出て消火に当たり、火はおよそ2時間後に消し止められましたが、この火事で木造平屋建ての空き家2棟が全焼し、隣接する住宅1棟も半焼しました。

  また、燃え方が激しく、火元と見られる空き家の焼け跡から1人が遺体で見つかりました。

  警察の調べによりますと、この空き家には80代と見られる路上生活者、いわゆるホームレスの男性が住み着いていたということです。

  このため警察は、死亡したのはこの男性とみて身元の確認を進めると共ともに、火事の原因を調べています。

1年前に発足した消費者事故調

  消費者庁の安全調査委員会、いわゆる消費者事故調は10月1日で発足から1年を迎えます。

  事故の責任追及でなく再発防止を目的にした新たな組織でしたが、調査結果はまだ1件もまとまっておらず、いかに速やかに勧告や提言を行えるかが課題となっています。

  1年前に発足した消費者事故調は、身近なものが原因で起きる事故について、責任の追及ではなく再発の防止を目的に活動を進めてきました。

  これまでに、ガス湯沸かし器やエレベーターなど6件の事故の調査を始めていますが、当初の目標を大幅に下回っているうえ、調査結果はまだ1件もまとまっていません。

  調査がスムーズに進まない原因としては、委員が非常勤のため会合が頻繁に開けないことや、本格的な事故調査の経験がある職員が不足していることなどが指摘されています。

  これについて、全国消費者団体連絡会は今月、委員の一部を常勤とすることや、警察の捜査結果や裁判の記録をうまく利用できるようルールを定めることなどを要望しました。

  発足から1年を前に畑村洋太郎委員長は「再発防止のためにさまざまな観点から事故を見直す必要がある。時間がかかってはいるが、期待に応えるので見守ってほしい」と話していて、今後、消費者の安全に役立つ勧告や提言をいかに速やかに行えるかが課題となっています。

今月16日の竜巻で被災した埼玉県熊谷市

  今月16日の竜巻で被災した埼玉県熊谷市で、全壊した寺の地蔵堂のがれきの撤去作業に合わせて文化財の調査が行われた結果、本尊の中から小型の仏像が見つかりました。

  熊谷市では、今月16日、台風18号の接近に伴う竜巻で、30世帯の住宅が全半壊するなど700棟余りの建物が被害を受け、がれきの撤去作業などが続けられています。

  このうち浄安寺では、市の有形文化財の仏像600体以上を納めた地蔵堂が全壊し、がれきの撤去作業に合わせ、文化財の調査が行われました。

  その結果、江戸時代中期に作られた高さ60センチほどの木製の本尊が、4つに割れた状態で見つかり、中の空洞から高さ20センチほどの小型の仏像が見つかりました。

  胎内仏と呼ばれる仏像で、熊谷市教育委員会によりますと、本尊に胎内仏があることは、今回初めて分かったということです。

  熊谷市教育委員会の山下祐樹学芸員は、「竜巻の被害で本尊の中に胎内仏が入っていることが分かり驚いたが、貴重なものなので寺と話し合って修復していきたい」と話しています。

医療費の自己負担に上限を設けている「高額療養費」制度

  厚生労働省は、医療費の自己負担に上限を設けている「高額療養費」制度について、低所得者の負担は重くならないようにする一方、高所得者の負担の上限を大幅に引き上げる案を軸に調整を進めることになりました。

  厚生労働省は社会保障制度改革の一環として、医療費の自己負担に上限を設けている「高額療養費」制度を、より負担能力に応じたものに改める案をまとめました。

  この案では、低所得者の負担は重くならないようにしており、70歳未満のサラリーマンの夫と専業主婦の妻、子どもの3人世帯でみてみますと、年収が210万円未満の場合、負担の上限は、今の月3万5400円に据え置きます。

  一方、年収が210万円以上370万円未満の場合、月8万円余りの上限を6万円弱に引き下げます。

  これに対し年収が770万円以上の人は負担の上限が今よりも増え、1160万円以上の場合、上限は月およそ15万円から25万円余りになります。

  「高額療養費」の見直しは公明党が強く求めており、厚生労働省は、この案を軸に調整を進め、早ければ来年度中にも導入したいとしています。